糖代謝
- Well Spring
- 2月27日
- 読了時間: 5分
更新日:3月20日
疲れやすい、冷え性、体が重い…。
もしかしたら、血中に溜まった「汚血(おけつ)」が原因かもしれません。
糖の代謝をスムーズにするための栄養素や生活習慣を知り、体巡りを整える方法をチェックしましょう!
ー目次ー
食べ物は代謝されることが重要
汚血(於血)は病気の根源
健康寿命を延ばす3つのポイント
ビタミンB群の働き
冷え性から病気は始まっている
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食べ物は代謝されることが重要
人間の身体は食べ物からエネルギーを生成しています。
しかし、食べ物はただのエネルギー源にすぎないということを覚えておきましょう。
体内の約60兆個の細胞にエネルギー源が運ばれ、細胞内のミトコンドリアが代謝を行うことで、初めてエネルギーに変換されます。
食べ物がエネルギーに変換されるこの過程を糖代謝と呼びます。
近年、日本では生活習慣病の増加が問題視されていますが、その背景にはカロリー過多による栄養失調を起こしている事が挙げられます。
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汚血(於血)は病気の根源
糖代謝は細胞内のミトコンドリアで行われます。
つまり、食事で体内に取り込んだ食べ物(糖)をミトコンドリアまで運ばなければなりません。
しかし、糖をうまく運ぶことができず血中に残ってしまうと、さまざまな病気の原因となる「汚血(おけつ)」が生じます。
血中に溜まった汚血を十分に処理できなくなると、残念ながら人間の身体は健康を維持することが難しくなります。
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健康寿命を延ばす3つのポイント
体内に取り込んだ糖は毛細血管を通って細胞へ送られます。
以下の3つのポイントに注意することで、汚血の発生を防ぐことが可能です。
①血管の内側が凹凸になっていないか
血管が狭くなったり、詰まったりすると、糖がスムーズに運ばれません。
特に、中性脂肪やコレステロールが血管内に付着する状態は危険です。
血管の内側が凹凸になる原因のひとつに、日常的にトランス脂肪酸を摂取していることが挙げられます。
トランス脂肪酸とは、人工的に作られた油のことです。
水素を添加することで腐りにくく加工されたもので、ショートニング、マーガリン、インスタント食品、菓子パン、コンビニの揚げ物などに多く含まれています。
上記の食品を日常的に摂取している方は、血管の内側が凸凹の状態になっている可能性が高いです。
ただし、万が一トランス脂肪酸を摂取してしまっても、ビタミンA・C・Eをバランスよく摂ることで、中性脂肪やコレステロールを排出でき、綺麗な血管にもどすことが出来ます。
これらのビタミンは、ほうき・ちり取り・雑巾のように、それぞれが異なる役割を持ち、単体では十分な効果を発揮しません。
ビタミンやミネラルは相互に作用するため、バランスよく摂取することが重要です。
②血液がドロドロではないか
血液がドロドロの状態では、糖をミトコンドリアまで届けることができません。
さらに、血液の流れが悪くなると、心筋梗塞や脳梗塞などの重大な疾患のリスクが高まります。
この状態を改善するために、DHAやEPA(オメガ3系脂肪酸)を摂取することが効果的です。
DHAやEPAには血液をサラサラにする働きがあり、オメガ6系脂肪酸(サラダ油など)との比率を2:1に保つことが理想的とされています。
これが、4:1以上になると体内で炎症が起こりやすくなります。
アトピー性皮膚炎を持つ方は、DHAやEPAを摂取することで炎症の鎮静が期待できます。
一方で、病院で処方されるステロイドなどの外用薬では、アトピーを根本的に改善することはできません。
また、魚からオメガ3系脂肪酸を摂取する場合、南極海域で獲れた魚由来のオメガ3系脂肪酸を選ぶことが、安全性の面でもお勧めです。
③多くの糖を運べる血液になっているか
糖を効率よく運ぶためには、ミネラルをしっかり摂ることが不可欠です。
血液は骨髄の造血細胞でつくられ、ビタミンやミネラルがその過程をサポートします。
特に、銅・鉄・葉酸・亜鉛が重要な役割を果たします。
女性は月経や妊娠によって多くのミネラルを消費するため、不足すると貧血や冷え性を引き起こします。
つまり、体内に十分なビタミン・ミネラルをストックすることが健康維持の基本です。
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ビタミンB群の働き
上記の3つのポイントを意識することで、糖がミトコンドリアまで運ばれるようになります。
そして、ようやく糖をエネルギーに変える「糖代謝」が行われますが、この過程で必要になるのがビタミンB群が挙げられます。
具体的には、ビタミンB1・B2・B6・B12、パントテン酸、ナイアシン、コエンザイムQ10、αリポ酸、L-カルニチンです。
これらが揃っていることで糖が効率的に代謝されますが、不足すると糖が処理されず、汚血の原因となります。
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冷え性から病気は始まっている
汚血が蓄積すると、病気のリスクが高まります。
糖が代謝されずに血中に残ると、腎臓がこれを濾過します。
しかし、腎臓に過度な負担がかかると、腎臓→肝臓→筋肉→脂肪という順に糖が移動し、最終的に皮下脂肪や内臓脂肪として蓄積されます。
これでも体内に蓄積しきれなくなると、糖は尿として排出され、糖尿病へと進行します。
糖尿病は手足の切断や失明などの深刻な合併症を引き起こします。
冷え性は血流不足から発症します。
血流不足なると代謝が落ち、汚血が作られ、最終的には糖尿病にまで繋がるリスクがあります。
冷え性だからと言って軽視はせず、症状の改善に努めましょう。
そのためにも、日々の栄養バランスを意識し、必要な栄養素を毎日しっかり摂取することが大切です。
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